変わりたいのに、なぜ変われないの?
目次
変われない理由は「不安感情」。だから不安が生まれたときは、自分の心に何が起こっているかを知るチャンス。
今回はスピキャリというよりも心理的アプローチになっています!
「立ち入り禁止」にご注意を
なぜ「変わりたい」は難しいの?
もっと社交的になりたい、人とうまくコミュニケーションをとりたい、傾聴力を高めたい、感情を抑えたい、飽きっぽい性格を変えたい、はっきり自分の意見を言いたい、などなど。
自分を変えたいと思ったことありますか?
誰でも生きていれば、自分を変えたい!って思うこと、一度や二度はありますよね。
そう思って、「今年こそは!」と目標を立ててみたものの、どうしても実現できない。
たとえば、人から頼み事をされたとき、どうしても断れない。
ほんとうはハッキリと断りたいのに。
現実世界では、こういう問題にはソーシャルスキル、なかでもコミュニケーションスキルを高めましょうという話になりますよね。
たとえば、自己主張のスキルであるアサーティブ・コミュニケーションが役に立つとか。
こんなふうにコミュニケーションのスキルを上げるのも一つだけど、なかなかうまくいかない場合もありますよね。
現実世界では弱点を克服しようとしますよね。
でも、何とかしようと頑張れば頑張るほど難しくなるというような皮肉な現象も起こったりするし。
変えなきゃって意識しすぎるとうまくいかないことってありますよね。
だから、以下では変われない理由や原因を考えてみましょう。
不安という感情
変わろうとしても変われない理由とは
最大の理由は「不安感情」です。
何か変えようとすると、必ず「不安」もしくは「恐怖」が心に生まれます。
簡単に乗り越えられることに対しては、不安感情は生じにくいのだけど。
では、この不安はどこから生じているのでしょうか?
私たちは、自分を変えようとするとき克服しなければならない壁を感じることがありませんか?
すなわち壁を乗り越えようとするわけです。
いわば「見えない壁」ですね。
では、そもそもこの壁がなぜ存在しているように感じてしまうのでしょうか?
立ち入ったことがあれば、壁は存在しないか、壁は低いので飛び越えることに不安は感じません。
反対に不安や恐怖を感じてしまうのはなぜでしょうか?
それは、壁の向こう側は、あなたにとって「立ち入り禁止」の領域となっているからです。
その領域に入ろうとすると「不安」が生じて、これまでどうしてもそこに入ることができなかったんです。
だから、あなたにとってはそこに見えないけれども高い壁のように感じるのです。
壁の向こうは「立ち入り禁止の領域」・・・。
そして、そして見えない壁の正体は、実は自分の思いこみなんです。
たとえば、さきほどの続きで「相手の依頼を断れない」という場合を考えてみましょう。
実はあなたのなかに「依頼を断ると嫌われてしまう」という思い込みがあるんです。
その思い込み(つまり見えない壁)を乗り越えよう、自分を変えようとすると、「相手に嫌われてしまったらどうしよう」という不安があなたを襲うのです。
今までもそうでした。
乗り越えようとか克服しようとしようと思っても、「誰にも嫌われたくない、嫌われたらおしまい」という思い込みがある以上、その壁を越えることはむずかしいのです。
つまり、これまでの人生で、その領域は「立ち入り禁止」の領域だったわけです。
そのほかにも、不安を生み出す「思い込み」は自己防衛のためでもあるんです。
いろいろありますよね。
・嫌われないようにしろ
・本音を言うな
・相手を怒らせるな
・無神経と思われないようにしろ etc.
・あなたの思い込みは?
そんなわけで、たとえば嫌な依頼をきちんと断れる人間になりたい、NOと言える人間になりたいと思ってアクセルを踏んでも、一方でブレーキも踏んでいるのでいつまでたっても自分を変えることができないということになります。
つまり自分を変えたい!と目標を立てても、そうした「思い込み」がある以上、むずかしいのです。
ではどうすればよいのでしょうか?
では、どうすればよいのでしょうか?
その方法は、不安感情を利用することです。
自分のなかで不安感情が生まれたら、それはチャンス!
そのときには、なぜ自分はこんなに不安に感じるのだろう?と考えてみてください。
そうすると、自分の「立ち入り禁止領域」すなわち自分の「思い込み」が浮かび上がってきます。
こうした思い込みをすぐに消すことはできませんよね。
だから、自分の思いこみに気づくことはとっても重要です。
自分の思い込みに気づけば、壁は低くなってきます。見えない高い壁を乗り越えるというよりも、気づくことで壁そのものを低くすることができるのです。。
自分の思いこみがわかったら、その次に、ほんとうにその思い込みが正しいかどうか、検証してみましょう。
たとえば、不安を感じながらも、相手の依頼を引き受けたくなければきちんと断ってみるということです。
たとえば、「わたしは今、○○で精いっぱいで時間がありません。時間ができたらまた声をかけますね。」とか。
少しづつでもいいので、NOが言えるようになってきますよ。
今日は少々心理的な側面からのアプローチでしたね。
人生にスピキャリを!